台湾新幹線本日運転開始!! 青森李登輝友の会事務局長 中西 

台湾観光
青森李登輝友の会事務局長 中西

開通を待ち焦がれていた台湾高鉄(台湾新幹線)が本日(1/5)朝7時(台湾時間)に無事運転しました。安全面で国民の理解が得られていないという一部報道がありましたが、乗車券半額はやはりかなりの魅力のようで、多数の乗客が新幹線に乗車しました。
台湾新幹線乗車券


実際、半額の乗車券を求める人数は相当多く、1/2(乗車券販売初日)の売上枚数は5万枚以上でした。私も1月2日の朝6時に台北駅へ行ったところ、窓口及び券売機には既に数百人が列を作っており、「台湾新幹線が国民に受け入れられるのか?」という不安はすぐに吹き飛びました。中には8時間以上並んでやっと乗車券を購入したという事例もあり、「時速300kmの高速を体験しようと思ったのにその前に全く逆の体験をしてしまった」という正に的を射たコメントには思わず笑ってしまいました。

しかし、この初日の混雑ぶりだけを見て「台湾新幹線順風満帆にスタート!」とはなかなか言えないようです。同時に複数毎の乗車券を購入しても座席はバラバラになってしまう券売機のプログラム不良やすぐに紙詰まりがおきて券売機が使用不能になるといったシステム上の問題は今後徐々に改善してもらいたいところですが、それ以上に心配なのは購入客層です。台湾高鉄が乗車券の販売状況から購入客層を推測したところ、どうも購入客の大半が観光目的で、ビジネス利用客が少ないとのことです。この検討結果を受け(更には販売当初の様々なトラブルに対する謝意も込めて?)、台湾高鉄は乗車券の半額の期間を当初の1/5~1/14の10日間から5日間延長することを決定しました。実際平日に新幹線を利用する大半はビジネスマンでしょうから、この層に認めてもらわないと今後の運営に影響を及ぼすことは必至です。

私も乗車券を購入し台湾人の友人に話したところ、その友人は微妙な表情を浮かべました。やはり運転の安全性に不安がありそのような表情を浮かべたのです。初めは、台湾メディアが不安を煽っているからだと思って話をしていたのですが、問題はもっと根本にあるようです。彼は「台湾人は政府や大企業が建設したインフラはすぐには信用できない」というのです。おそらくこれは戦後の中国国民党政権のツケなのでしょう。以前にも「日本時代の建築物は100年経っても大丈夫だが、中国国民党が建てたものは30年でダメになる」という話を聞いたことがありましたが、その意識が今なお国民に残っているようです。

更に友人は「台湾では人の命はあまり重くない」とまで言い出しました。企業でも命綱をしないで高所作業をすることはよくあることだし、交通事故死亡者数も他の先進国に比べてかなり多い(最近の調査によると10万人あたりの交通事故死亡者数は22人で欧米や日本の約3倍とのこと、ただしこれでも以前よりは少なくなったそうです)ことが如実に物語っているそうです。「台湾がこれほど豊かになり、生活水準は他国と比べても遜色のないレベルになったというのに、海外に留学しても台湾に戻ってこない学生がまだまだたくさんいる。これは台湾にやはり何か精神的なものが欠けていると言わざるをえない。」という言葉が悲しく私の心に響きました。

日本から台湾を見ていると、台湾は既に民主化に成功し、生活水準も申し分ない国にしか見えなかったのですが、実際台湾人の話を聞くとまだまだ意識レベルでの問題があるようです。
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コメント

阿貴様、恭喜!

回娘家更近、更方便了!
六家駅から路線バスで、竹東や内湾へ行く便利さ、五年前、駅の土建工事初日から、俺の頭には既にその未来像を描いたよ。
当時、毎日のように頭前渓に架けられた鉄橋のうえに立った度、俺は我が島国の明るい一日生活圏の形成に莫大な期待を胸から湧いた。
おめでとう、すべての勇者に一礼、特に、工事中亡くなれた東南アの労働者へ、最大の敬意と感謝を申し上げます。

2007/01/08 (Mon) 02:10 | 一世一代 #- | URL | 編集

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