【良書紹介】盧千恵『私のなかのよき日本』

おすすめ書籍
二冊ともいい本なので、よかったら、読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、阿貴は二冊とも買ったけれど、まだ読んでいません。
読み終わったら、また感想を皆様にお伝えします。

   阿貴

以下はメルマガ「台湾の声」より転載です。
【良書紹介】盧千恵『私のなかのよき日本』
【良書紹介】片倉佳史著『台湾新幹線で行く 台南・高雄の旅』

盧千恵『私のなかのよき日本』(草思社)


 十八歳だった。著者の盧千恵さんは可憐な乙女だった。
希望をいっぱい胸につめて、輝くような夢をやまのように描いて日本にやってき
た。国際基督教大学へ留学するために。

台湾の文化的な雰囲気に恵まれた台中市から、日本に留学してきて多くの人の
善意と真実と真心に触れた。

 まさか、それから三十四年にもわたって台湾に帰ることができなくなるとは、
可憐な少女には思いもよらず、波乱の人生が日本で待っていようとは予想だにし
ていなかった。

 留学生仲間が、黄昭堂さんの家(と言っても粗末な下宿)に集まって鍋をつつ
きながら台湾の未来を語った。周英明、金美齢夫妻も仲間だった。
 盧さんは、やがて仲間のなかの早稲田への留学生と恋仲になった。阿川弘之氏
が住んでいた家が近所にあった。篤い交流が始まった。

 92年秋、著者夫妻はじつに34年ぶりに故郷へ帰ることができた。この長い
年月の間に蒋介石が去り、李登輝が現れ、民主化へのダイナミックな歩みが始ま
った。台湾独立運動のブラック・リストが解除され、晴れて帰国できたのだ。
「国をでたときは十八の少女、帰ってきたときは孫がいるおばあちゃん」と著者
の夫君が言った。

 この過酷な運命をささえ、34年の流亡の生活を支えてくれたのは多くの独立
運動の同志と支援者と、そして「日本人の美徳と品性」だったと著者は感動を籠
めていう。

 著者とは? すでにお気づきであろう。現台湾駐日大使(台北駐日経済文化代
表処・代表)の許世楷氏の糟糠の妻、盧千恵さんである。

 やさしくて平明で、一見、メルヘンのようにつづられた回想記なのだが、文章
は何回も推敲されていて、幾重にも練られた、頸(つよ)さに裏打ちされており
、涙なしでは読み終えることができない。

『台湾の声』  http://www.emaga.com/info/3407.html


【良書紹介】片倉佳史著『台湾新幹線で行く 台南・高雄の旅』

本書は、日本では今まで刊行されることがほとんどなかった台湾の中・南部を中心としたガイドブックだ。

 今年1月の台湾新幹線(台灣高速鐵路)の開通に伴って増加するはずの、台湾中南部への日本人旅行者の一助となるように発行したものという。

 著者の片倉佳史さんは、台湾在住10年になるというフリーランス・ライターだ。10万部近く発行された『旅の指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)や共著の『まっぷるマガジン台湾』(昭文社)など、台湾への旅行書の書き手および撮影者として経験を積んできた。そして、そればかりでなく、『台湾日本統治時代の歴史遺産を歩く』(戎光祥出版)に見られるように、台湾の歴史や地理、文化などの面でも取材と探究を続けている。

 その片倉さんが、台湾在住の強みを活かして、中南部を何度も訪ね、自らの眼と脚を使って緻密な取材を重ねたうえで成ったのが本書である。日本から派遣されたライターでは到達できない内容の深みは、さすがだ。ガイドブックとはいえ、台湾に対する理解が深まること請け合いだ。台湾でも、台湾新幹線を扱ったガイドブックは、まだ発行されていないとか。まさに、ほかのガイドブックの追随を許さない、価値ある一書だといえる。

 本書の柱となるガイドの章においては、今までも日本人旅行者が多かった台南や高雄は路地裏のたたずまいまでをも紹介し、そのほか、肉まんのおいしい町「民雄」や東洋一の鉄橋のある「九曲堂」などなど、既存のガイドではまず紹介されなかった土地をも取り上げ、人気の台湾旅行に新しい魅力を加えるものとなっている。

 出版元は、哈日杏子著『GO!GO!台湾食堂』や阮美朱著『台湾二二八の真実』など、台湾に関する書籍を出し続けている「まどか出版」である。

A5変型判/176頁(カラー168頁)/定価[1,500円+税]

●まどか出版
東京都文京区千駄木5-19-5
電話:03-5814-9292
傳眞:03-5814-9293
URL:http://www.madokabooks.com
Email:adm@madokabooks.com









関連記事
スポンサーサイト
【紹介】ブログ 「台湾は日本の生命線!」 | Home | 台湾で語学留学をしてみよう!(生活費はどのぐらい必要?)

コメント

コメントの投稿


非公開コメント

このページのトップへ