台湾新幹線と中国高速鉄道 (転載)

日本李登輝友の会
「校友会」とは、「日本李登輝友の会」が開催する「台湾李登輝学校」の研修を受けた方のことです。
阿貴は確か・・・・6期生かな?!
「台湾李登輝学校研修ツアー」いいですよ!!

以下の文書は「校友会」の元理事長で、いまは事務局を担当している片木さんが書いたものです。
ちなみに、片木さんは、鉄道にとても詳しいのです!!
いわば、鉄チャンなんですね~~~



以下は転載です。

*** 校友会通信2011.7.25 台湾新幹線と中国高速鉄道 ***


先般、中国の浙江省温州市近郊で、高速鉄道の追突事故が発生し、多数の
死傷者が出ました。お見舞い申し上げるとともの、ご冥福をお祈りいたします。

本件は既にメディアで大々的に報道されていますが、折角の機会ですので、
整理した上で、台湾新幹線とも比較してみたいと思います。

事故は23日午後8時50分頃、温州市内の永嘉之・温州南駅間の橋の上で、
落雷事故の影響で停止していた列車(回送列車、乗客はいない)に、後続の
列車(営業運転中、1両100人程度乗車している)が追突、後続列車脱線し、
うち2両は橋の下へ転落、200人以上が死傷した、というもの。
停止していた列車は「CRH2型」という日本から正式にライセンス提供して
中国で製造されたもので、追突した列車は「CRH1型」というカナダのボンバ
ルディア社から正式にライセンス提供して中国で製造されたもの。

→以上は複数のメディアの情報を整理したものであるが、追突して橋の下に
落ちた車両は、その塗装からCRH2型(=日本型)ではないかと思われます。
そもそも正常に運行しておれば、CRH2型は温州でCRH1型を追い抜いていた
との指摘もあります。

さらに追突した列車の先頭車を、運転席にある「ブラックボックス」は回収した
として地中に埋めた、とのことですが、これは先頭車の形状を意図的に隠した
疑いがあると思われます(反対側の先頭車は早々に撤収された)。

そもそも中国への高速鉄道輸出は、台湾への新幹線輸出とは異なります。
台湾へは12両編成30本・360両が輸出されたが、これらは全て「完成品」で、
地震感知システムや自動制御システムも搭載しており、途中で打ち切りに
なったものの関係者の教育訓練まで含んだ「トータルシステムの輸出」で
した。すなわち、「新幹線」とは車両だけではなく、設備やシステム、運行
管理までを総合して初めて「新幹線」という訳です。
→万一事故があれば、原因にもよりますが、日本側の責任も免れない。

一方中国への輸出は8両編成60本・480両ということになっていますが、
「完成品」は僅か3本24両で、あとは設計図や仕様書に基づいて中国側で
製造する契約(=正規ライセンス契約)となっています。だからそれらの車両
は「中国で作った」のは間違いではありません。また、地震感知システムや
自動制御システムは搭載されていません。従って、あの車両(CRH2型)を
「日本のE2のコピーだ」と言うのは適切ではないのです。
→万一事故があっても、製造自体は中国であり、制御システムに日本は関与
 していないので、今回のような事故についての責任は全くない。

しかし、運転ミスであれシステムのトラブルであれ追突した方の列車が日本型
だったらどういうことが予想されるでしょうか。確かに日本企業に責任はないが、
大規模な日本叩きデモなどが発生することも考えられます。しかし日本を叩く
と、それが「やっぱり質悪なコピー」とのレッテルを貼られてしまう・・・
今後の経緯を見守りたいと思います。

李登輝学校日本校友会 事務局 片木裕一
*** 校友会通信2011.7.27 台湾に関する番組を2本ご紹介します ***

その1、
アジア神秘紀行 「日本統治の面影を訪ねて~台湾・台北とその近郊~」
BS朝日、7月29日(金) 21時00分~21時54分

HPの紹介文:台北にかつて台湾総督府であった中華民国総統府、日本人総督が
暮らす官邸であった台北賓館を訪ねる。また日本人が整備した世界屈指の貿易港
基隆、日本企業によって金の採掘が行われた金瓜石、九[イ分]を訪ねる。

その2、
まるかじり!アジアン食堂「台湾オカンの元気めし~台湾料理~」
NHK総合(但し近畿地区限定)、7月29日(金) 22時00分~22時30分

HPの紹介文: 留学生が懐かしい味を求めて訪ねる林燕珠さんの台湾料理店。
総勢百人にもなる大家族のお母さんから学んだという料理はどれも愛情たっぷり。
お腹いっぱいのガッツリめしから野菜たっぷりの健康料理まで、安くてうまいと大人気!
これこそ勉強や仕事で疲れた身体にエネルギーをチャージできる元気オカンの元気めし!
今回林さんはお母さんからとっておきの料理を学んできた。
たむけんが屋台の味、家庭の味、台湾グルメをまるかじり!

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オマケ、中国高速鉄道その後

校友会通信で「追突したのはCRH1型(カナダタイプ)ではなく、CRH2型(日本タイプ)」と
お伝えした前後から、各メディアもそのように報道するようになりました。窓回りの塗装の
違いや、屋根上の歩み板の塗り分けなどから、「鉄」から見れば一目瞭然なのですが、
かの国のすることは想像を絶しますので、ちょっと自信がありませんでした。
しかしそれを穴を掘って埋めるというからビックリ、そして事故後僅か1日半で通常運行を
開始したと聞いて唖然、さらに列車はほぼ満席というから呆然・・・今度は一度埋めた車両
を引っ張り出してどこかへ運ぶという・・・何を考えているのか全く分かりません。

そんなところへある方から、「日本から行った完成車両には、川重の銘版が付いてますよね、
それをドサクサにまぎれて事故車に付け替える可能性があるのでは?そうして準備が整った
ところで公開して、『該当車はMade in Japanだとは公表したくなかった、それを皆さんが隠すな
と言うから・・・』と発表する可能性はありませんか」とのこと。

ありそうな話ですが、実際には不可能です。というのは、納品した完成車両は8両固定編成、
CRH2型は16両固定編成で、8両目は食堂車です(私自身、1月に上海―南京間で乗って
確認しています)。だから、事故車がMade in Japanならば、8両編成を2本つなげて8・9両目
は改造したことになります。
→改造したものまでMade in Japanにされては敵いません、騙されないように注意しましょう。

なお前回、「自動制御システムは搭載していない」と記載しましたが、正確には「日本のATC
または類似したシステムは搭載していない」であり、中国独自の制御システムは搭載されて
います、欧州タイプだそうですが、使い切れていないとも言われています。
また、「追突された車両は回送車で乗客はいない」と記載しましたが、実は営業列車で900人
ほど乗っていたようです。追突した列車には500人乗っていた(少な!)という情報もあります。
(16両編成のキャパは1200人程度、台湾新幹線は12両編成で約1000人)。
→「回送列車」情報は死傷者を少なく発表するための前振りだった可能性もあります。
 死者39人、負傷者約200人・・・そんな訳はないと思いますが・・・何を信じていいやら・・・

李登輝学校日本校友会 事務局 片木裕一
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